気象通報で読み上げられる気象台・測候所・観測所

気象台や測候所についてはアメダス観測所訪問の対象外としてきましたが、ラジオの気象通報で名前が出てくる地点ぐらいは どんなところか見てみたい、という気持ちもありました。一通り見てくることが出来ましたので、ごく簡単に、このページに纏めておきます(ただし、外国の官署へは足を伸ばしていません……)。特別地域気象観測所(測候所だったところ)については、各都道府県ごとのページを参照ください。

気象庁では、2010年から五ヵ年計画で、JMA-95型からJMA-10型へ、地上気象観測装置の更新を行っています。筆者があちこち回っていた時期と重なりますので、写真には新旧の装置が混ざって写っているかもしれません。

なお、気象台などの官署では、手続きを行えば正式な形で施設の見学が出来ます。また、見学会などの催しが開催されているところもあります。興味のある方は、そのような機会を見付けて見学に行かれることをお勧め致します。

石垣島地方気象台[沖縄県 | 八重山地方 | 石垣島地方 | 石垣市]
— 石垣島地方気象台 —沖縄県石垣市字登野城(おきなわけん いしがきし あざ とのしろ)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/ishigaki/
「各地の天気」の先頭で読み上げられる気象台です。石垣島の南部、石垣市の中心市街地にあります。
敷地の南側に高さ約30mの測風塔が建っており、風向風速計はその上に設置してあります。露場は、庁舎の建物(写真左側に小さく写っている)の近くに、フェンスに囲まれた芝生があります。敷地内には、ゾンデを打ち上げる高層気象観測の設備も見えます。
沖縄気象台[沖縄県 | 沖縄本島地方 | 本島中南部 | 南部]
— 沖縄気象台 —沖縄県那覇市樋川(おきなわけん なはし ひがわ)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/okinawa/
「各地の天気」やアメダスのデータでは“那覇”として扱われています。
那覇市の中心市街地に気象台もあります。8階建ての建物に入居しており、その建物の南東側に露場が設けられています。風向風速計と回転式日照計は屋上に見えます。周辺は住宅街や公園です。
南大東島地方気象台[沖縄県 | 大東島地方]
— 南大東島地方気象台 —沖縄県島尻郡南大東村字在所(おきなわけん しまじりぐん みなみだいとうそん あざ ざいしょ)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/daitou/
沖縄本島から東へ350kmほどの太平洋に浮かぶ大東島地方の気象台です。建物が集まっている島の中心部の外れに気象台があります。島の中では標高の高い方ではないでしょうか。ゾンデを打ち上げる高層気象観測の設備や、ウィンドプロファイラの装置もあります(写真に写っていません)。
名瀬測候所[鹿児島県 | 奄美地方 | 北部]
— 名瀬測候所 —鹿児島県奄美市名瀬港町(かごしまけん あまみし なぜみなとまち)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/naze/
奄美大島の中心都市、名瀬の街の中に測候所があります。海岸から200mほどの距離です。庁舎の南側に露場があり、標本木もいくつか植えられています。写真では見にくいですが、ウィンドプロファイラの観測設備もあります。
鹿児島地方気象台[鹿児島県 | 薩摩地方 | 鹿児島・日置]
— 鹿児島地方気象台 —鹿児島県鹿児島市東郡元町(かごしまけん かごしまし ひがしこおりもとちょう)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/kagoshima/
気象台が入居する建物の屋上に回転式日照計、建物の北側に建てられた鉄塔(写真中央やや左)の上に風向風速計、鉄塔の足元の露場(写真左に一応写ってはいる)に各種の測器が設置されています。鹿児島の中心市街地の中と言って良いかと思います。
松山地方気象台[愛媛県 | 中予]
— 松山地方気象台 —愛媛県松山市北持田町(えひめけん まつやまし きたもちだまち)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/matsuyama/
庁舎は1928年(昭和3年)に建設された歴史ある建物で、登録有形文化財に指定されているそうです。その建物の南西側に露場があります。松山の街中にあり、マンションや住宅などに囲まれています。
— 松山地方気象台・風向風速計等 —愛媛県松山市持田町(えひめけん まつやまし もちだまち)
風向風速計、回転式日照計、日射計は、近隣にある別の建物の屋上に設置されています。上の写真の庁舎の屋上にも風向風速計が見えるのですが、そちらは予備として残してあるのでしょうか。
広島地方気象台[広島県 | 南部 | 広島・呉]
— 広島地方気象台 —広島県広島市中区上八丁掘(ひろしまけん ひろしまし なかく かみはっちょうぼり)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/hiroshima/
1991年5月ごろまで、松山ではなく広島が気象通報で読み上げられる地点でしたので、見に行ってみました。
正に都市の気象台で、露場は建物と道路に囲まれています(写真は露場のある場所を中心に写したものです)。風向風速計は庁舎屋上の塔の上にあり、その地上高95.4mは全国一です。日照計・日射計の設置場所は、地上から見る限りでは分かりませんでした。
大阪管区気象台[大阪府 | 大阪市]
— 大阪管区気象台 —大阪府大阪市中央区大手前(おおさかふ おおさかし ちゅうおうく おおてまえ)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/osaka/
都市のど真ん中にある気象台です。周辺は、広場や空き地が比較的多い所ですが、すぐ南に道路(都市高速も含む)が通っていて、露場の西と北には高い建物があります。その建物の屋上に回転式日照計と日射計が見えました。露場の北から東側にかけて樹が植えてあります。
— 大阪管区気象台・風向風速計 —大阪府大阪市東成区東中本(おおさかふ おおさかし ひがしなりく ひがしなかもと)
風向風速計は、別の場所に設置してあります。2015年に写真の建物の屋上へ移設され、庁舎や露場からは、より離れてしまいました。周辺は住宅・店舗・工場などの建物が密集していますが、この建物よりも高いものが見当たらないので、風の観測には問題無いのだと思われます。
— 大阪管区気象台・風向風速計(旧) —大阪府大阪市中央区大阪城(おおさかふ おおさかし ちゅうおうく おおさかじょう)
移設前の風向風速計の様子です。大阪城の内堀の中にある建物の屋上で、周りには天守閣以外に高い建造物が無く、広い空間も確保されていました。この建物は長いあいだ未使用の状態になっていたということで、移設の機会を伺っていたのかもしれません。
東京管区気象台[東京都 | 東京地方 | 23区西部]
— 東京管区気象台観測露場 —東京都千代田区北の丸公園(とうきょうと ちよだく きたのまるこうえん)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/tokyo/
日本短波放送(現・日経ラジオ社)の気象通報でかつて読み上げられていた、という強引な理由から、東京の気象台の観測場所も見てみました。
庁舎からは離れた場所に観測露場が設けられています。こちらの露場での観測は2011年8月に試験運用が開始され、2014年12月に正式に移行されました。周囲より盛り上がった場所が作ってあり、その上に柵に囲まれた草地があります。観測値を表示するビデオモニターも整備されています。格子戸があって、露場の下にも入れるようになっていますが、中に何があるかはよく分かりません。
— 東京管区気象台・風向風速計・日照計・日射計 —風向風速計・回転式日照計・日射計は、近くの建物の屋上に設置してあります。上で紹介した露場移転よりも前、2007年には既にこの場所で観測を行っていたそうです。気象台の庁舎の周辺は高い建物が多いからではないかと思われます。
— 東京管区気象台・庁舎 —東京都千代田区大手町(とうきょうと ちよだく おおてまち)
ついでに庁舎の写真も載せておきます。気象庁本庁と建物は一緒です。周辺は官庁街・オフィス街であり、高い建物が立ち並び、道路が縦横に走っています。庁舎の北側(写真左の奥の方)にこれまで使用していた露場があり、見に行った時は測器がまだ残されていました。庁舎移転の話も出ていますが、具体的にどこまで進んでいるのか不明です。
銚子地方気象台[千葉県 | 北東部 | 香取・海匝]
— 銚子地方気象台 —千葉県銚子市川口町(ちばけん ちょうしし かわぐちちょう)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/choshi/
県庁所在地に気象台が無い県です。海に近い高台(海抜20m)と言って良い場所ですが、海を見ることは出来ません。周辺は住宅街になっています。露場には雪板(雪尺)が置いてありましたが、役に立つ頻度はどのくらいなのでしょう。
前橋地方気象台[群馬県 | 南部 | 前橋・桐生地域]
— 前橋地方気象台 —群馬県前橋市昭和町(ぐんまけん まえばしし しょうわまち)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/maebashi/
ラジオ気象通報の日本国内の通報点は、沿岸の街や離島の観測所がほとんどですが、唯一、内陸の街から採用されている気象台です。周辺は住宅街で、鉄筋コンクリート造の建物も多くなっています。庁舎はかなり年季の入った建物に見えます。
なお、見に行ってからしばらくして、庁舎が別の場所へ移った模様です。
仙台管区気象台[宮城県 | 東部 | 東部仙台]
— 仙台管区気象台 —宮城県仙台市宮城野区五輪(みやぎけん せんだいし みやぎのく ごりん)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/sendai/
仙台市の市街地の中です。南側は公園ですが、その他の方向は建物が密集しています。風向風速計は高さ52mの鉄塔の上、回転式日照計・日射計は建物屋上の塔に設置されています。気象レーダーのレドームも確認できます。歩道のすぐ脇に露場があり、ウィンドプロファイラ観測設備や標本木も一般の人が見える所に並んでいます。
秋田地方気象台[秋田県 | 沿岸 | 秋田中央地域]
— 秋田地方気象台 —秋田県秋田市山王(あきたけん あきたし さんのう)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/akita/
秋田市の官庁街、とでも言うべき所に気象台もあります。写真左の建物屋上に、回転式日照計・日射計が2式ずつ確認できます。風向風速計は、写真右側の建物屋上の塔の上に設置されています。
函館地方気象台[北海道 | 渡島地方 | 渡島東部]
— 函館地方気象台 —北海道函館市美原(ほっかいどう はこだてし みはら)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/hakodate-c/
2013年9月までは函館海洋気象台でした。神戸・長崎の海洋気象台とともに地方気象台へ組織変更されました。市街地の中ですが、敷地はかなり広く取られており、露場の周りも空間が確保されています。
札幌管区気象台[北海道 | 石狩地方 | 石狩中部]
— 札幌管区気象台 —北海道札幌市中央区北2条西(ほっかいどう さっぽろし ちゅうおうく きたにじょうにし)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/sapporo/
東京と同じく、日本短波放送の気象通報でかつて読み上げられていたという理由で見に行きました。都市の中にある気象台です。コンクリート造の測風塔は現在は使われていないらしく、隣の敷地の鉄塔の上(写真左)に風向風速計が設置されています。日照計と日射計が建物の屋上に2式ずつ見えます。
稚内地方気象台[北海道 | 宗谷地方 | 宗谷北部]
— 稚内地方気象台 —北海道稚内市開運(ほっかいどう わっかないし かいうん)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/wakkanai/
日本最北の気象台です。港に近い所にあります。露場は建物の南東側に設けられています。見に行った時は、たまたま露場の整備作業が行われていて、作業員の方々が草刈りなどをしていました。
父島気象観測所[東京都 | 小笠原諸島]
— 父島気象観測所 —東京都小笠原村父島字西町(とうきょうと おがさわらむら ちちじま あざ にしまち)
公式サイト:www.jma-net.go.jp/chichijima/
父島の観測所は、気象台ではない、という位置付けになっています(天気予報や、警報注意報の発表をしない)。施設は港に近い海岸にあります。資料によると、海抜3mです。振り返るとすぐ白い砂浜が見える場所です。


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