気象官署が1箇所(広島地方気象台)、航空気象観測所が1箇所(本郷)あります。
中国山地から瀬戸内海の島々、大都会・広島市まで、様々な風景が見られます。北部の山沿いでは、冬にそれなりの積雪もあります。
訪問は、2012年から2014年にかけてです。
高野(たかの) | [北部 | 備北] | |
庄原市高野町新市(しょうばらし たかのちょう しんいち) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間,積雪深 | ||
県の一番北東側の市です。島根県との県境に近いところに位置する町になります。観測所は町の中心部に近い高台にあり、南から東方向の見晴らしが良いはずなのですが、樹木が茂っており、見通しの利くところは限られています。 |
道後山(どうごやま) | [北部 | 備北] | |
庄原市西城町三坂(しょうばらし さいじょうちょう みさか) | ||
観測要素:降水量 | ||
道後山は、山頂そのもの(1268.4m)からJRの駅まで、その名前が付けられているものが広い範囲にわたって点在しています。道後山の山頂からは外れた、道後山高原と呼ばれている辺りに雨量計があります。ここの海抜は730mとのことです。 |
君田(きみた) | [北部 | 備北] | |
三次市君田町櫃田(みよしし きみたちょう ひつた) | ||
観測要素:降水量 | ||
県北部の市の山間の地区にある観測所です。君田の町の中心部からは離れたところになります。道路を挟んで人家が数軒ある、というような立地で、周辺は農地や山林が占めています。 |
三次(みよし) | [北部 | 備北] | |
三次市三次町(みよしし みよしまち) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
こちらは、三次市の中心部に近いところの観測所です。三次市は川を挟んで北が三次で南が十日市ですが、観測所はその北側の地区にあります。周りより少し高くなっているところに装置が据え付けてあります。 |
庄原(しょうばら) | [北部 | 備北] | |
庄原市東本町(しょうばらし ひがしほんまち) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
市役所を抱える地区に近い観測所がこちらになります。小高い丘の上(古墳のようです)に、一般的なアメダス観測所と違う、かなり立派な施設が建っています。風向風速計と日照計は鉄塔の上です。かつての気象通報所の名残りではないかと思われます。
広島県の天気予報では、県北部の代表点として、庄原の気温予報が発表されています。 |
東城(とうじょう) | [北部 | 備北] | |
庄原市東城町川東(しょうばらし とうじょうちょう かわひがし) | ||
観測要素:降水量 | ||
旧・比婆郡東城町(ひばぐん とうじょうちょう)の中心部の地区です。駐車場の隅に柵に囲まれて雨量計が設置されています。すぐ隣まで車があって姿を隠していたので、見付けるのに時間が掛かりました。庄原市は面積が広く、同一市内に4つの観測所があります。 |
八幡(やわた) | [北部 | 芸北] | |
山県郡北広島町東八幡原(やまがたぐん きたひろしまちょう ひがしやわたはら) | ||
観測要素:降水量,積雪深 | ||
島根県との県境に近い町で、冬は雪が それなりに降ります。柵の中に超音波式積雪計と雨量計が設置されています。積雪計の柱の通風筒は、気温の違いによって生じる積雪計の超音波の誤差を補正するための装置です。 |
大朝(おおあさ) | [北部 | 芸北] | |
山県郡北広島町大朝(やまがたぐん きたひろしまちょう おおあさ) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間,積雪深 | ||
上の八幡から東の方へ行った地区です。こちらも島根県と境を接しています。農地が広がる地区に観測所が設けられています。周辺は建物も少なく、それなりに見通しは確保されていますが、南の方に小さな丘があります。2014年に写真の位置へ移設されてきた模様です。 | ||
移設前の様子です。新しい設置場所から100mくらいの所でしょうか。見に行った時は、周りに邪魔になるものは無さそうだったのですが、その後、周辺に太陽光発電の発電所が整備されたために移転を余儀なくされたようです。 |
美土里(みどり) | [北部 | 芸北] | |
安芸高田市美土里町横田(あきたかたし みどりちょう よこた) | ||
観測要素:降水量 | ||
県北部の真ん中あたりに位置する市です。旧・高田郡美土里町(たかたぐん みどりちょう)の町役場があった所からは少し離れています。周辺は住宅が多く建っている地区です。なぜか、コンクリートブロックが一個、雨量計の根元に置いてありました。 |
油木(ゆき) | [南部 | 福山・尾三] | |
神石郡神石高原町安田(じんせきぐん じんせきこうげんちょう やすだ) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
県東部の町で、岡山県と境を接しています。旧・神石郡油木町(ゆきちょう)だった所ですが、現在の住所表記では油木の隣の地区になっています。観測所周辺は農地ですが、東西に林が見られ、見通しが利くのは南北方向に限られています。 |
王泊(おうどまり) | [北部 | 芸北] | |
山県郡北広島町細見(やまがたぐん きたひろしまちょう ほそみ) | ||
観測要素:降水量 | ||
旧・芸北町(げいほくちょう)だった地区です。王泊は山間のこの辺りの呼び名で、ダムなどにも名前が付けられています。平家の落ち武者伝説に発するとか、色々な説があるようです。建物の屋上に雨量計が確認できました。気象庁のものでない観測装置に混じって置いてあります。 |
加計(かけ) | [北部 | 芸北] | |
山県郡安芸太田町大字加計(やまがたぐん あきおおたちょう おおあざ かけ) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
県西部の山間の町です。旧・山県郡加計町(かけちょう)の中心部に近い所に観測所が設置されています。谷間に開けた町ですが観測所のある場所は高台で、南方向の見通しが良い場所です。周辺は住宅が建ち並んでいます。 |
都志見(つしみ) | [北部 | 芸北] | |
山県郡北広島町都志見(やまがたぐん きたひろしまちょう つしみ) | ||
観測要素:降水量 | ||
平成の大合併直前は豊平町(とよひらちょう)だった地区になります。周辺は公園などが整備された場所になっており、他の様々な設備に混じって雨量計が設置してあります。 |
甲田(こうだ) | [北部 | 芸北] | |
安芸高田市甲田町高田原(あきたかたし こうだちょう たかたばら) | ||
観測要素:降水量 | ||
旧・高田郡甲田町(たかたぐん こうだちょう)の町役場があった地区です。現在の安芸高田市役所から山一つ越えた所、言った場所です。小さくフェンスで囲って雨量計だけが設置されています。 |
上下(じょうげ) | [南部 | 福山・尾三] | |
府中市上下町上下(ふちゅうし じょうげちょう じょうげ) | ||
観測要素:降水量 | ||
旧・甲奴郡上下町(こうぬぐん じょうげちょう)の町役場があった地区で、現在の市役所からはかなり離れた所になります。中心市街地の一角ですが、隣の田んぼとの境目あたりに雨量計があります。 |
内黒山(うちぐろやま) | [北部 | 芸北] | |
山県郡安芸太田町大字横川(やまがたぐん あきおおたちょう おおあざ よこごう) | ||
観測要素:降水量 | ||
県東部、島根県との県境にも近い山岳地帯で、三段峡や恐羅漢山など、良く知られた山中の名所があります。内黒山(1082m)の山頂ではなく、内黒峠という峠の傍に観測所が設置されています。ここの海抜は987mとのことです。 |
三入(みいり) | [南部 | 広島・呉] | |
広島市安佐北区三入(ひろしまし あさきたく みいり) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
広島市の北部の地区です。住宅街と畑に囲まれた公園に設置されています。子供たちのイタズラなどを危惧してか、フェンスの上には鉄条網が付いています。地元の生活に密着した感じのする観測所でした。 |
安宿(あすか) | [南部 | 東広島・竹原] | |
東広島市豊栄町安宿(ひがしひろしまし とよさかちょう あすか) | ||
観測要素:降水量 | ||
旧・賀茂郡豊栄町(かもぐん とよさかちょう)の一地区ですが、町役場のあった場所からは離れており、古くは豊田郡川源村(とよたぐん かわもとむら)と言っていたそうです。小さな集落の中に観測所が設置されています。 |
世羅(せら) | [南部 | 福山・尾三] | |
世羅郡世羅町大字東神崎(せらぐん せらちょう おおあざ ひがしかんざき) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
県東部の内陸の町です。町役場を抱える地区からそれほど離れていない所に観測所があります。設置場所は空き地のようになっていますが、何かの跡地かもしれません。すぐ東側に建物があります。 |
府中(ふちゅう) | [南部 | 福山・尾三] | |
府中市土生町(ふちゅうし はぶちょう) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
広島県には安芸郡府中町(あきぐん ふちゅうちょう)という町もあって ややこしいのですが、ここは備後の府中市の方です。中心市街地に近い高台の地区に観測所が設置されています。フェンスの周りに ちょっとした植え込みが作ってあります。 |
佐伯湯来(さえきゆき) | [南部 | 広島・呉] | |
広島市佐伯区湯来町大字和田(ひろしまし さえきく ゆきちょう おおあざ わだ) | ||
観測要素:降水量 | ||
広島市の北東部の地区になります。上の方でご紹介した「油木(ゆき)」の観測所と紛らわしいためか、区の名前が頭に付いています。川沿いの草地に囲まれた環境に観測所があります。フェンスの中が砂利敷きのようになっていました。 |
志和(しわ) | [南部 | 東広島・竹原] | |
東広島市志和町志和堀(ひがしひろしまし しわちょう しわほり) | ||
観測要素:降水量 | ||
東広島の市役所を抱える地区からは離れた、山間の町です。建物の裏手に、ひっそりと雨量計が設置してありました。周辺は主に農地で、建物の数はそれほど多くありません。 |
東広島(ひがしひろしま) | [南部 | 東広島・竹原] | |
東広島市八本松町原(ひがしひろしまし はちほんまつちょう はら) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
市の名前は広島市の東に位置するからであると思われ、広島県の中で見ると中央部の南の方に当たります。市の中心部からは外れた農場地帯です。広々と田んぼや畑に囲まれたところです。 |
廿日市津田(はつかいちつた) | [南部 | 広島・呉] | |
廿日市市津田(はつかいちし つた) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
安芸の宮島を抱える廿日市市ですが、この観測所のある地区は海から離れた内陸部です。市名と地名を組み合わせた観測所名になっています。少し高台になっている場所に設置してあります。 |
竹原(たけはら) | [南部 | 東広島・竹原] | |
竹原市忠海床浦(たけはらし ただのうみ とこのうら) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
県南部の海に面した市です。写真でお分かりの通り、すぐ南側は瀬戸内海です。海辺の地区に設置された観測所は数あれど、ここまで海に近い所に設置してあるのは珍しい。露場は草地になっています。 |
生口島(いくちじま) | [南部 | 福山・尾三] | |
尾道市因島原町(おのみちし いんのしまはらちょう) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
しまなみ海道の途中の島です。島の南の海岸に近い場所に設置してあります。写真では、背の高い樹木があるように見えてしまっていますが、風の観測に邪魔になる程の高さではありません。 |
大竹(おおたけ) | [南部 | 広島・呉] | |
大竹市立戸(おおたけし たちど) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
県南西部の市です。中心市街地の一角に観測所が設置されています。塔上に風向風速計と日照計があり、敷地隅の露場に温度計と雨量計があります。アメダスの温度計の他に もう一つ 通風筒に入った機器がありました。 |
倉橋(くらはし) | [南部 | 広島・呉] | |
呉市倉橋町須川(くれし くらはしちょう すがわ) | ||
観測要素:降水量 | ||
呉の市街地から見て、音戸の瀬戸を挟んだ向こうに浮かぶ倉橋島の南岸に観測所があります。周辺は住宅などの建物がやや建て込んでいます。あまり雪は降らないと思うのですが、高い位置に雨量計が嵩上げしてありました。 |
呉市蒲刈(くれしかまがり) | [南部 | 広島・呉] | |
呉市蒲刈町大浦(くれし かまがりちょう おおうら) | ||
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間 | ||
観測所名に「呉市」と市の名前が明示されています(同様の例は、岐阜県の関市板取などに見られます)。瀬戸内海の上蒲刈島(かみかまがりじま)に位置します。海岸から少し山の方へ登った辺りになります。 |
福山(ふくやま) | [南部 | 福山・尾三] | |
福山市松永町(ふくやまし まつながちょう) | ||
備後の中心都市と言って良いかと思います。観測所は、福山城や市役所を抱える地区ではなく、かつて松永市(あるいは松永村・松永町)だった地区に設けられています。周辺は住宅が多く、あまり見通しが利きません。 |
呉(くれ) | [南部 | 広島・呉] | |
呉市宝町(くれし たからまち) | ||
港で知られる呉ですが、その港の近くに観測所もあります。前面は海で、多くの船舶の姿を見ることが出来ます。日照計の在処が判然としませんでした。地上からは見えない場所に設置されているのかもしれません。 |
防災気象情報 > アメダス|広島県(気象庁)
広島県内の観測所配置図(広島地方気象台)
アメダス統計 - 広島(デジタル台風 - 国立情報学研究所)
このページは、個人の趣味により書かれています。公的機関とは一切関係ありません。アメダスに関する詳しい情報は気象庁のサイトをご覧ください。
写真が小さい・地図が無い・緯度経度が無い・設置場所の説明が大まかすぎる、など、多分に不親切なページですが、意図的に そうしています。特に設置場所については、個別のご質問にもお答えできません。もし、記載内容や写真から推測できたとしても、場所を提供している関係者の方に直接お問い合わせすることはおやめください。気象庁ウェブサイトのFAQも併せてお読みください。
アメダスの観測機器は、気象に関する情報を実地に収集する大切な装置です。悪戯などは絶対にしないでください(法律にも禁止規定があります)。
- 気象業務法 第三十七条
- 何人も、正当な理由がないのに、気象庁若しくは第六条第一項若しくは第二項の規定により技術上の基準に従つてしなければならない気象の観測を行う者が屋外に設置する気象測器又は気象、地象(地震にあつては、地震動に限る。)、津波、高潮、波浪若しくは洪水についての警報の標識を壊し、移し、その他これらの気象測器又は標識の効用を害する行為をしてはならない。
- 第四十四条
- 第三十七条の規定に違反した者は、三年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。