富山県のアメダス観測所

気象官署が1箇所(富山地方気象台)、航空気象観測所が1箇所(秋ヶ島)あります。

県自体の面積が さほど広くなく、東側の立山連峰の中には観測所が設置されていないので、比較的 短時間で廻ることが出来ました。

訪問は2012年です。


《地域気象観測所・地域雨量観測所》

— 泊アメダス —泊(とまり)[東部 | 東部北]
下新川郡朝日町東草野(しもにいかわぐん あさひまち ひがしくさの)
観測要素:降水量,気温,風向・風速,日照時間,積雪深
県北東部の町です。古くは泊町(とまりまち)といっていた地区で、学校やJRの駅などに名前が残っています。現在の住所表記での泊は海岸近くの狭い範囲にしかなく、そこからは少し離れた所になります。風向・風速計と日照計が庁舎の屋上にあり、温度計と雨量計は建物裏手の露場に設置されています。
— 氷見アメダス(1) —氷見(ひみ)[西部 | 西部北]
氷見市七分一(ひみし しちぶいち)
観測要素:降水量,気温,風向・風速,日照時間,積雪深
能登半島の付け根の東岸に当たる氷見市の観測所です。市街地からは外れたところです。周辺は住宅や農地となっています。小さな川沿いに装置があります。
— 氷見アメダス(2) —何故か、積雪計だけが別の場所に立っています。100mぐらい離れているでしょうか。主たる装置の設置場所は建物のすぐ裏なので、雪の観測には不向きだと判断されたのかもしれません。
— 魚津アメダス —魚津(うおづ)[東部 | 東部北]
魚津市六郎丸(うおづし ろくろうまる)
観測要素:降水量,気温,風向・風速,日照時間,積雪深
県北東部の市で、海岸からは少し離れた地区に観測所があります。周辺は農業関係の施設となっており、建物や樹木も見られますが、比較的広い空間が確保されています。
— 宇奈月アメダス —宇奈月(うなづき)[東部 | 東部北]
黒部市宇奈月町内山(くろべし うなづきまち うちやま)
観測要素:降水量
宇奈月の温泉街の手前の町になります。黒部川の谷間に広がる、静かなところです。雨量計の嵩上げの仕方から見ると、冬は かなり雪も積もるはずです。柵のはるか上に雨量計が出ています。
— 砺波アメダス —砺波(となみ)[西部 | 西部南]
砺波市鹿島(となみし かのしま)
観測要素:降水量,気温,風向・風速,日照時間,積雪深
県西部の内陸の市です。田んぼの中に観測所があります。この写真を撮ったときも、脇の田んぼでは農家の方が作業の真っ最中でした。周辺にはビニールハウスなどもありますが、どちらの方向も見通しが良くなっています。
— 大山アメダス(富山) —大山(おおやま)[東部 | 東部南]
富山市花崎(とやまし はなさき)
観測要素:降水量
旧・上新川郡大山町(かみにいかわぐん おおやままち)の地区です。最初に見付けた時、アメダスの雨量計ではないかもしれないと思いましたが、良く見ると「大山地域雨量観測所」と書かれた看板がありました。その看板は鎖が切れて斜めになって ぶら下がっており、ちょっと可哀想でした。
— 上市アメダス —上市(かみいち)[東部 | 東部南]
中新川郡上市町東種(なかにいかわぐん かみいちまち ひがしたね)
観測要素:降水量,気温,風向・風速,日照時間
町役場がある町の中心部から、少し山の方へ入った地区になります。周辺は主に農地ですが、観測所の周りは不自然な感じに整地されており、どうも、かつては何かが建っていたように思われます。
— 南砺高宮アメダス —南砺高宮(なんとたかみや)[西部 | 西部南]
南砺市高宮(なんとし たかみや)
観測要素:降水量,気温,風向・風速,日照時間
県の一番南西側の市です。市名と地名を組み合わせた呼び名になっています。田んぼの一角です。敷地はかなり余裕を持って広く作ってあります。道に沿って花が植えてあったりと、地元の方が周辺環境を こまめに整えていらっしゃるようです。
— 八尾アメダス —八尾(やつお)[東部 | 東部南]
富山市八尾町鏡町(とやまし やつおまち かがみまち)
観測要素:降水量,気温,風向・風速,日照時間
“おわら風の盆”で有名な八尾の観測所は、町の中心部と言って良い地区にあります。地表の露場に温度計と雨量計があり、風向風速計と日照計は建物の屋上に上げられています。
— 立山芦峅アメダス —立山芦峅(たてやまあしくら)[東部 | 東部南]
中新川郡立山町芦峅寺(なかにいかわぐん たてやままち あしくらじ)
観測要素:降水量
その名の通り、立山観光の入り口の町、と言って良いと思います。畑の隅に雨量計が、立山の山並みを背景に佇んでいます。傍に平屋の建物があります。
— 五箇山アメダス —五箇山(ごかやま)[西部 | 西部南]
南砺市下梨(なんとし しもなし)
観測要素:降水量
世界遺産の合掌集落で知られる五箇山です。観測所は学校の校庭の隅にあり、観光地からは外れています。雨量計は随分と高いところに嵩上げされています。冬は どれだけ雪が降るのでしょうか。
ところで、他所の観測所でも見られるのですが、雨量計の下のところに斜めに付いている板は何なのでしょう?
— 猪谷アメダス —猪谷(いのたに)[東部 | 東部南]
富山市猪谷(とやまし いのたに)
観測要素:降水量,積雪深
岐阜県との県境に近い町です。JR高山本線の線路脇で、雨量と積雪を観測しています。見に行ったときは、積雪計のレーザー光の的を覆うように草が生えてしまっていました。

《特別地域気象観測所》

— 伏木特別気象観測所 —伏木(ふしき)[西部 | 西部北]
高岡市伏木古国府12-5(たかおかし ふしき ふるこくふ)
富山の気象台から距離も近いし、それほど大きな街でもないのに、どうして ここに測候所があったのだろうと不思議に思いました。調べると、1877年(明治10年)に開設された日本初の私立測候所であったということが分かりました(1937年創立の富山地方気象台より歴史が古い。なお、伏木は、富山県の中でも最初に開けた町なのだそうです)。
— 伏木特別気象観測所(2) —1887年(明治20年)に公営化。その後、2回移転をして今の場所に落ち着き、1998年(平成10年)という かなり早い段階で無人となりました。2005年(平成17年)からは気象資料館として公開されています(入館料は高校生以上が210円、中学生以下無料)。
建物脇の「測風塔」の上に風向風速計と日照計があり、建物東側の露場に その他の測器があります(係の男性が、一つ一つの測器について説明してくださいました)。
現在でも、富山県の天気予報では、県西部の代表点として「高岡市伏木」の気温予報が発表されています。

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