山梨県のアメダス観測所

気象官署が1箇所(甲府地方気象台)あります。

県の南側に富士山を控え、甲府盆地は、その周りを高い山々に囲まれている、といった印象があります。山岳地帯には観測所がほとんど設置されていません。なお、富士山の特別地域気象観測所は東京管区気象台の管理です。

訪問は2014年から2015年にかけてです。


《地域気象観測所・地域雨量観測所》

— 大泉アメダス —大泉(おおいずみ)[中・西部 | 中北地域]
北杜市大泉町谷戸(ほくとし おおいずみちょう やと)
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間
県の一番北西側の市で、長野県と境を接しています。旧・北巨摩郡大泉村(きたこまぐん おおいずみむら)の中心部の地区に観測所があります。周辺は、建物も建っていますが、農地や公園が広がる比較的見通しの良い所です。露場は草が敷かれています。
— 乙女湖アメダス —乙女湖(おとめこ)[中・西部 | 峡東地域]
山梨市牧丘町柳平(やまなしし まきおかちょう やなぎだいら)
観測要素:降水量
県北部の市で、埼玉県・長野県と境を接しています。観測所は、琴川ダムの作る乙女湖の畔にあります。市の中心部からは、山道を走って辿り着くことになります。海抜1465mの地点です。設備が全体的にダークブラウンに塗装されています。
— 韮崎アメダス —韮崎(にらさき)[中・西部 | 中北地域]
韮崎市大草町若尾(にらさきし おおくさまち わかお)
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間
県西部の市です。市役所を抱える地区の、釜無川を挟んで反対側になります。アスファルト舗装の駐車場の隅に観測所が設置されています。西から南側にかけては農地が広がり、建物からも離れているので、見通しは良い場所です。
— 勝沼アメダス —勝沼(かつぬま)[中・西部 | 峡東地域]
甲州市勝沼町勝沼(こうしゅうし かつぬまちょう かつぬま)
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間
山梨市のすぐ東隣の市で、埼玉県と境を接しています。観測所は、合併前の東山梨郡勝沼町(ひがしやまなしぐん かつぬまちょう)の中心部にあたる地区に設置されています。周辺には住宅の建物が見られます。
— 大月アメダス —大月(おおつき)[東部・富士五湖 | 東部]
大月市大月(おおつきし おおつき)
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間
県東部の市で、桂川の作る谷間に市街地が広がっています。観測所はその中心部の地区にあります。周辺は、住宅などの建物が建ち並び、背の高い樹木や植え込みに囲まれていて、少し窮屈な感じのする所です。
— 上野原アメダス —上野原(うえのはら)[東部・富士五湖 | 東部]
上野原市松留(うえのはらし まつどめ)
観測要素:降水量
県の一番東側の市です。広場のようになっている場所に雨量計が設置してあります。柱やデータ変換装置収容箱がダークブラウンに塗装されています。2015年に観測所が移設されてきました。移設に伴って観測所番号も変更となっているようです。
— 富士川アメダス —富士川(ふじかわ)[中・西部 | 峡南地域]
南巨摩郡富士川町最勝寺(みなみこまぐん ふじかわちょう さいしょうじ)
観測要素:降水量
県西部の町で、合併前は増穂町だった地区です。2013年まで八町山(はっちょうやま)に観測所があったのですが、町中のこの地区に移設されてきました。川のほとり、と言った立地です。
— 古関アメダス —古関(ふるせき)[中・西部 | 中北地域]
甲府市古関町(こうふし ふるせきまち)
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間
南北に細長い形になっている甲府市の、一番南側の地域です。山に囲まれたところで、川のそばの少し高くなっている地区に観測所があります。風向風速計と日照計は見えましたが、その他の測器と露場の様子は見ることが出来ませんでした。
— 切石アメダス —切石(きりいし)[中・西部 | 峡南地域]
南巨摩郡身延町切石(みなみこまぐん みのぶちょう きりいし)
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間
県南西部の町です。身延町は合併によって広くなりましたが、観測所は以前から身延町だった地区にあります。富士川の川沿いに設置されており、川の流れがすぐ向こうに見えます。
— 山中アメダス —山中(やまなか)[東部・富士五湖 | 富士五湖]
南都留郡山中湖村山中(みなみつるぐん やまなかこむら やまなか)
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間
県南東部の、神奈川県と静岡県に接する村で、その名の通り山中湖の周りに広がっています。ただし、観測所から湖は見えません。北東側と南西側を林に挟まれているような立地です。すぐ脇を交通量の多い道路が通っています。
— 南部アメダス —南部(なんぶ)[中・西部 | 峡南地域]
南巨摩郡南部町南部(みなみこまぐん なんぶちょう なんぶ)
観測要素:降水量,風向・風速,気温,日照時間
山梨県の中ながら富士山より南に位置するところです。古くは南部宿という駿州往還の宿場町だったそうです。周辺は、農地、住宅地などで、比較的見通しは利く場所となっています。

《特別地域気象観測所》

— 河口湖特別地域気象観測所 —河口湖(かわぐちこ)[東部・富士五湖 | 富士五湖]
南都留郡富士河口湖町船津(みなみつるぐん ふじかわぐちこまち ふなつ)
合併前は河口湖町(かわぐちこまち)だった地区で、文字通り、富士五湖の一つである河口湖を抱えています。観測所は街中にあって、湖を望むことはできません。柱の上に風向風速計と回転式日照計が見えます。敷地内には、ウィンドプロファイラの観測設備も設置されています。
— 富士山特別地域気象観測所 —富士山(ふじさん)
ラジオ気象通報で読み上げられる観測所の一つです(気温のみが通報される)。かつて測候所だった富士山山頂の観測所は、レーダーも撤去して、無人化されました。アメダス上では気温・湿度・気圧・日照時間(夏季のみ)が収集されています。訪問した時は、太陽電池式の日照計が三式も取り付けられているのが見えました。しかし、温度計・湿度計は姿を確認できませんでした。良く見る通風筒に入っているのではないのかもしれません。
※気象庁の資料では静岡県側にあることになっていますが、厳密には県境が未確定の場所に設置されているため、当サイトでは山梨と静岡両方のページに同じことを記載します。

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